おせちの食材に込められた意味 10選

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この記事の著者:おっとせち

おせち料理は日本の新年を祝う伝統的な料理で、和風、洋風など種類もいろいろなものがありますが、それぞれに「この食材はこっちにも入っているのか」と感じたことはあると思います。

実は、その食材はおいしいからとか、人気があるからとかでおせちに盛り込まれているのではなく、各食材にはそれぞれ特別な意味や願いが込められているため選ばれているのです。

おせちに詰められる食材一つひとつに込められた思いを知ることで、より深く日本の文化や風習を理解することができるでしょう。
今回は、おせち料理の食材とその意味について10選詳しく紹介していきます。

1. 黒豆(くろまめ)

黒豆は「まめに働く」「まめに健康」を象徴し、勤勉さと健康を願う食材です。
黒く艶やかな豆は、見た目の美しさもさることながら、健康を保ち、勤勉に働くことへの願いが込められています。
正月に黒豆を食べることで、一年の始まりに健康と努力を誓うのです。

2. 数の子(かずのこ)

数の子はニシンの卵で、多くの卵が一緒にあることから「子孫繁栄」を象徴します。
新年を迎える際に、家族が繁栄し、子供や孫が増えることを願う意味が込められています。
数の子のプチプチとした食感は、命の連続性と繁栄を感じさせます。

3. 田作り(たづくり)

田作りは、小魚を甘辛く煮たもので、「五穀豊穣」を象徴します。
かつては田畑の肥料として小魚を使っていたことから、その名が付けられました。
農業の神様に感謝し、豊かな収穫を願う意味が込められています。
田作りを食べることで、一年の農作物が豊かに実ることを祈ることができます。

4. 紅白なます(こうはくなます)

紅白なますは、大根と人参を使った酢の物で、紅白の色が「平和と繁栄」を象徴します。
紅白の配色は、日本では祝い事に欠かせないもので、平和な生活と繁栄を願う気持ちが込められています。
酢のさっぱりとした味わいは、年始の食事にぴったりです。

5. 伊達巻(だてまき)

伊達巻は、甘く焼き上げた卵の巻物で、その形状が巻物(書物)に似ていることから「知識の豊かさ」を象徴します。
新しい一年に学問や知識が豊かになることを願って食べられます。
ふわふわとした食感と甘い味わいが特徴で、子供から大人まで幅広い層に人気です。

6. 昆布巻き(こんぶまき)

昆布巻きは、昆布を巻いたもので、「喜ぶ(よろこぶ)」の語呂合わせから、喜びを願う意味があります。
また、昆布自体も縁起物とされており、新年を迎えるにふさわしい食材です。
中には魚や肉が詰められ、味わい深い一品となっています。

7. 里芋の煮物(さといものにもの)

里芋は「子宝に恵まれる」ことを象徴し、たくさんの子芋がつくことから、子孫繁栄の意味が込められています。
ねっとりとした食感と優しい味わいが特徴で、おせちには欠かせない一品です。
家族の繁栄と健康を願って食べられるものになります。

8. 栗きんとん(くりきんとん)

栗きんとんは、黄金色が「金運」を象徴します。
金運を上げるために食べられる縁起物で、新年にふさわしい華やかな一品です。
甘くて美味しい栗きんとんは、子供たちなど若い世代に最も人気の一品でしょう。

9. 鯛の焼き物(たいのやきもの)

鯛は「めでたい」に通じ、新年の祝いに欠かせない魚です。
鯛の姿焼きは見た目にも豪華で、祝いの席を華やかに彩ります。
鯛を食べることで、新しい一年がめでたいことに満ちるようにとの願いが込められています。

10. 海老の煮物(えびのにもの)

海老は長いひげを持ち、腰が曲がるまで長生きすることから「長寿」を象徴します。
煮物にした海老は、新年の祝いにふさわしい一品で、長寿と健康を願って食べられます。
プリプリとした食感と旨味が楽しめる海老の煮物は、誰もが好きな食材です。

まとめ

おせち料理には、さまざまな食材が詰められていますが、今回紹介したようにその一つ一つに深い意味と願いが込められています。

これらの料理を食べることで、新年を迎えるにあたり、健康や繁栄、長寿、幸福を祈ることができます。

おせち料理を囲むことで、家族や友人と共に新年の喜びを分かち合い、日本の伝統文化を感じることができるのです。

現代でも、これらの伝統的な意味を尊重しつつ、新しいアレンジやバリエーションが加えられたおせち料理が登場しています。

伝統と革新が融合したおせち料理を楽しみながら、新しい一年の始まりを祝いましょう。

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おせちが大好きなオットセイです。
おせち通販に関する情報の収集が趣味。